目次
結論(30秒で要点)
- 行政書士の機微情報は、PC内で完結する編集+安全なクラウド同期の両輪が最短・最安全。
- 無料版はライト運用向け(容量・履歴・共有保護に制限)。有料版で初めて「リンクのパスワード/期限」「バージョン履歴の拡張」「ファイルリクエスト」「リモート削除」等の実務必須級が揃う。
この記事の狙い
- 無料版と有料版の違いが2分でわかる
- 導入~初期設定の“最低限だけ”を迷わず完了
- 案件フォルダ構成テンプレで、共有漏れと探し物を削減
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無料版 vs 有料版(要点比較)
スクロールできます
観点 | 無料版(Basic想定) | 有料版(個人/小規模ビジネス想定) | 実務ポイント |
---|---|---|---|
容量 | 少ない(大容量前提ではない) | 十分な容量(大容量・拡張可) | スキャンPDFや動画説明を扱うなら有料前提 |
同期 | 端末同期◯ | 端末同期◯(選択型同期/スマート系機能が強力) | 端末容量節約が効くのは有料の強み |
共有リンク | 発行◯ | パスワード/期限付与◯ | 個人情報の外部共有は保護必須 |
受け取り窓口 | ×のことが多い | ファイルリクエスト◯ | 依頼者から安全に回収できる |
バージョン履歴 | 短い | 長い(拡張) | 誤上書/誤削除の復元は「保険」 |
リモート削除 | × | ◯(端末紛失対策) | モバイル・ノートPC運用で必須級 |
権限/ログ | 最小限 | チーム/権限/ログが充実 | 所内共有や監査証跡に有用 |
サポート | 自助中心 | 充実(プランによる) | 業務停止リスクの低減 |
無料版は“試用・個人メモ”向け。顧客資料・本人確認書類を扱うなら、有料版のリンク保護と履歴を前提に。
利用シーン別:どちらを選ぶ?
- 無料版でOK
- 自分だけの非機微メモ、草案の一時保管、端末間の軽い同期
- 有料版が安心
- 依頼者との資料受け渡し(ファイルリクエスト)
- 提出書類のレビューや最終版の共有(リンク保護)
- ミス復旧前提の運用(拡張されたバージョン履歴)
- 端末紛失・所内共有・監査対応を想定する場合
導入~初期設定(最短10分)
1) デスクトップアプリ
- インストール → ログイン
- 同期フォルダの場所:例
D:\Dropbox\案件
- 選択型同期:案件別に端末へ下ろす/下ろさないを制御(容量節約)
2) セキュリティ最低限
- 二段階認証 ON
- 共有リンクはパスワード+期限(有料)
- 重要データはZIP暗号化+パス別送も併用
- 端末紛失時のリモート削除(有料・可能プラン)

実務テンプレ(フォルダ管理の例)
/案件_{年度}_{クライアント名}
/01_見積請求
/02_提出書類(外部共有OK)
/03_証跡_受領控
/99_機微_閲覧限定(所内のみ)
使い方シナリオ
- 提出前レビュー:
/02_提出書類
を閲覧のみで共有 → コメントで修正指示 - 証跡保存:窓口受領票・郵送控をPDF/写真で
証跡_受領控
に日付命名で保存 - 一括回収:依頼者から資料を集める→ファイルリクエスト(有料)を発行
- 事故復旧:誤上書→バージョン履歴から復元(有料が安心)
トラブル時のチェック
- 同期しない:アプリ一時停止/容量上限/選択型同期の対象外
- 共有できない:リンク権限(閲覧/編集)・期限切れ
- ファイル消失:削除ファイル/ バージョン履歴から復元
- 端末紛失:サインアウト/リモート削除(有料・可能プラン)