A3複合機 vs 単機能プリンター|小規模事務所の最適解

目次

スキャンADFの品質と速度(A3複合機の“要”)

  • A3複合機の代表 Brother MFC-J7300CDW
    • A3フル対応、全色顔料、2段+背面MP/最大600枚給紙、ADF最大50枚
    • スキャンは両面同時傾き補正/白紙除去/地色除去に対応。
    • A4読取の公称最速カラー片面1.68秒/両面2.7秒クラス。
  • 単機能プリンター(レーザー) Canon LBP811C
    • ADF非搭載(=スキャン業務は別機器が必要)。
    • A3カラープリント専用、A430ppm/A315ppm、両面28ppm高速出力が強み。
結論

「現地で紙→PDF→OCR」まで一台でこなすならA3複合機
「印刷は大量・高速、スキャンは別で堅実に」なら単機能+専用スキャナの二刀流が安定。

設置面積・電源・騒音(小規模事務所の現実解)

MFC-J7300CDW
  • 本体サイズ576×477×375mm(突起除く)。
  • 2段カセット+背面MPで用紙替えを極力減らせる。
  • 稼動音の表記は約50dBA
LBP811C(単機能)
  • A3カラーでA4 30ppm
  • 拡張カセットで大量給紙化できる
  • 運用を出力専用に割り切ると、通紙の直線性=紙詰まり低減にも寄与。
電源・配線
  • 複合機はLAN+電話線(FAX)まで想定。
  • 単機能は電源+LANのみでスッキリ。
騒音
  • インクジェット複合機は印刷音が低め
  • レーザーは定着音が出る短時間で終わる(=総騒音時間を短縮)。

購入/リース/保守(しくみの違いを“実務”で)

購入
  • 初期費用を抑えたければインクジェットA3複合機(MFC-J7300)やA3レーザー単機能(LBP811C)は値頃感◎
  • 保守は都度清掃+消耗品交換
リース
  • 印刷単価(カウンタ)で管理。
  • 毎月の出力が多い/保守を丸投げしたい事務所向け。
  • 契約年数・中途解約に注意。

月間印刷枚数と費用分岐点

分岐の目安
  • 毎月2,000枚未満A3複合機単体で運用OK。
  • 毎月2,000〜5,000枚単機能レーザー(LBP811C)+省インク設定が有利。
  • 毎月5,000枚超レーザー中心+A3複合機はスキャン特化が堅実。
  • インクジェット複合機(PX-M6010Fの参考値):A4カラー約8.5円/モノクロ約2.6円(税別)の記載例。月1,000〜2,000枚程度ならインクジェットでも総額は現実的
  • ブラザーMFC-J7300系はカラー約6.5円(販路資料・条件依存)。大量印刷は増量カートリッジが前提。
  • A3カラーレーザー(LBP811C)はトナー×ISO基準で実コストを算出。大量・連続ベタ面が多い配布物はレーザーが時間もコストも安定

役割分担(印刷機+スキャナー分離が最強)

  • 印刷=LBP811C(単機能レーザー)
    • A430ppm/両面28ppm高速出力
    • 用紙拡張大量配布に強い。
  • スキャン=A3複合機(MFC-J7300)または専用スキャナ
    • MFC-J7300はADF50枚/両面同時/傾き補正一気取りに向く。
    • さらに専用スキャナ(例:Epson DS-900WN:70ppm、日次11,000枚)を併用すると集中処理が段違い。
  • ワークフロー
    1. 印刷はLBP811Cで高速・安定
    2. スキャンはMFC-J7300
    3. OCR→PDF/A→自動命名はプロファイル化


コピー機やスキャナが止まると仕事が止まる
「単機能レーザー=出力専用」+「複合機/専用機=スキャン専用」の役割分担にし、紙詰まりと待ち列が減少、提出前の焦りがなくなりました。

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この記事を書いた人

地方在住の行政書士。令和4年の開業以来、事業者・不動産関連の許可申請を中心に、年間150件以上の案件に対応。ひとり事務所ながら、スピードと信頼性を両立した実務力で、地域の信頼を獲得。
「行政書士|ツールラボ」監修

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