行政書士事務所開業準備|最初の案件を取るまで:紹介・ポータル・ウェブの組合せ

行政書士の初案件獲得は「紹介(口コミ)× ポータル掲載 × ウェブ集客(自社サイト+Googleビジネスプロフィール」の組み合わせで最短化できます。固定費は抑えつつ、再現性のある動線を作るのがポイントです。

目次

この記事でわかること

  • 行政書士の最初の案件の取り方(紹介/ポータル/ウェブ)
  • 営業動線の作り方(プロフィール/メニュー/問い合わせ)
  • そのまま使える台本・テンプレ・チェックリスト

全体戦略:3つを“同時”に走らせる

  1. 紹介(口コミ):身近な関係者・同業/隣接士業・既存顧客の紹介依頼を体系化
  2. ポータル掲載:士業系ポータル/地域団体の名簿・会員ページ露出を確保
  3. ウェブ集客:自社サイト(WordPress自作or外注)+Googleビジネスプロフィール

どれか1本に依存しないのがコツ。低コスト・低リスクで継続可能な線を複数用意します。

1. 紹介(口コミ)で最短の1件を作る

紹介をもらうための前提整備

  • サービスメニュー:誰に/何を/いくらで(範囲は明確に、金額は“目安”表示でもOK)
  • 実績の見せ方:登録後は「対応分野・手続の流れ・納品イメージ」を文章で提示(誇大表現はNG)
  • 問い合わせ導線フォーム>メール>電話の順で明示(24時間受付のフォームを主動線)

2. ポータル掲載で露出を底上げ

信頼の置ける掲載先の考え方(確実性重視)

  • 士業ポータル/地域団体:運営元が明確で利用規約が適切な場所のみ
  • 行政書士会・商工会等の会員ページ客観的な名簿として有効
  • クラウドソーシング公序・契約条件を守り、小規模案件の練習場として限定活用

プロフィールに必須の要素

  • 顔写真(またはロゴ)、対応分野(3つ以内に集約)、対応エリア、オンライン可否
  • 「初回ヒアリングで何が決まるか」を明示(必要書類/納期目安/進め方)
  • 口コミは実在の依頼者のみ、自作自演は絶対NG

プロフィール雛形

【氏名】◯◯ ◯◯(行政書士)
【対応分野】建設業許可/古物商許可/相続関連書類
【対応エリア】全国オンライン・◯◯県内対面
【進め方】ヒアリング→見積→ご契約→着手→納品
【目安費用】事前提示(複雑案件は別途)
【連絡手段】メール/フォーム/オンライン会議

3. ウェブ集客(自社サイト+Google)で継続的に獲る

自社サイト(WordPress自作or外注)

  • トップ直下にCTA:無料相談/問い合わせフォーム
  • 内部リンク:関連記事・実例集へつなぐ(ハブ&スピン
  • SEOキーワード(例):
    • 行政書士 開業 集客/行政書士 初案件/行政書士 相談 フォーム
    • 建設業許可 申請 行政書士/古物商 許可 行政書士
    • 行政書士 費用 相場/オンライン 行政書士 相談

Googleビジネスプロフィール

  • 名称・カテゴリ・営業時間を正しく設定
  • 住所公開が難しい場合:サービス提供地域を登録
  • 投稿機能で「手続の流れ」「よくある質問」を短文更新

受注率を上げる「導線設計」

  1. 見出し:誰のどんな課題を解決するか
  2. メリット:具体的成果(※誇張・確約はしない)
  3. 手続の流れ:ヒアリング→見積→契約→着手→納品
  4. よくある質問:費用の目安・必要書類・オンライン可否
  5. CTA:問い合わせフォーム/日程調整リンク

KPIと運用ルール(小さく回す)

  • KPI例
    • 週:紹介依頼の送付 3件/ポータル更新 1件/Googleビジネスプロフィール投稿 2本
    • 月:問い合わせ 8件→面談 4件→成約 2件
  • 見直しサイクル:月1回、CVページ(フォーム)の改善に時間を投下
  • 法令・倫理:誇大広告NG/機密保持/実績表現は事実のみ

よくある失敗と回避策

紹介に頼り切る

ポータル+Googleビジネスプロフィールも同時運用

流入あるのに成約しない

フォーム導線/FAQ不足を先に直す

価格だけの勝負

対応範囲・流れ・納期を明確化して比較されにくくする

まとめ

  • 継続更新(Googleビジネスプロフィール・ポータル)と内部リンクで、検索流入と信頼を積み上げましょう。
  • 紹介×ポータル×ウェブ同時に走らせると、低コストで初案件獲得までの時間を短縮できます。
  • まずはメニュー/プロフィール/フォームを整え、KPIで回す運用へ。
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この記事を書いた人

地方在住の行政書士。令和4年の開業以来、事業者・不動産関連の許可申請を中心に、年間150件以上の案件に対応。ひとり事務所ながら、スピードと信頼性を両立した実務力で、地域の信頼を獲得。
「行政書士|ツールラボ」監修

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