家族経営の会社で揉めないための就業規則・同意書の作り方

目次

なぜ「家族経営」にこそ就業規則と同意書が必要なのか

「家族だから大丈夫」「話し合えば何とかなる」と思われがちですが、家族経営の会社ほど労務トラブルが起こりやすい傾向があります。
理由は、感情と業務の境界があいまいになりやすいからです。

例えば、次のような問題が起こりがちです。
  • 給与や賞与の決め方が曖昧
  • 勤務時間や休日が適当になっている
  • 注意や指導が感情的になりやすい
  • 辞めたいと言い出しづらく、関係が悪化する

これらはすべて「ルールがないこと」が原因です。
就業規則や同意書は、家族のために「冷静な第三者の目線」を入れる役割を果たします。


最低限そろえたい就業規則のポイント

STEP
勤務条件を明文化
  • 勤務時間
  • 休日・休暇
  • 残業の有無
STEP
賃金ルールを明確化
  • 基本給の考え方
  • 昇給の基準
  • 賞与の有無と決め方
STEP
服務規律(守るべきルール)
  • 指示命令系統
  • ハラスメント禁止
  • 情報管理(会社の情報を外に出さないなど)
STEP
退職・解雇のルール
  • 辞めたい場合の手続き
  • トラブル防止のための書面化

家族であっても、「従業員」としてのルールを統一することが重要です。


就業規則だけでは足りない「同意書・取り決め書」の重要性

就業規則は会社全体のルールですが、
家族特有の事情は「同意書」や「個別の取り決め」で補います。

よくある同意書の例
  • 家族間の給与決定方法への同意
  • 親族間でも評価は平等であることの確認
  • 退職時のトラブル防止(感情的対立を避けるため)
  • 業務と私生活を分けることへの合意

文章は難しくする必要はありません。
「本同意書は、家族間の感情的な対立を避け、円滑な会社運営を目的として作成します。」
といった“目的文”を入れるだけで、印象が大きく変わります。


トラブルを防ぐ最大のコツは「感情を制度に変えること」

家族経営で最も大切なのは
信頼をルールに置き換えること」です。

  • 感情 → 文章
  • 暗黙の了解 → 書面
  • 言った言わない → 合意書

これができるだけで、
会社も家族関係も守ることができます。


行政書士ツールラボ

就業規則や同意書は、会社と家族を守る「保険」のような存在です。専門書や電子契約サービスを上手に使えば、形式に迷わず安心して制度づくりが進められます。無理せず、できるところから整えていきましょう。

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この記事を書いた人

地方在住の行政書士。令和4年の開業以来、事業者・不動産関連の許可申請を中心に、年間150件以上の案件に対応。ひとり事務所ながら、スピードと信頼性を両立した実務力で、地域の信頼を獲得。
「行政書士|ツールラボ」監修

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