一人行政書士の1日の仕事スケジュール例(閑散期編)

行政書士の仕事は、繁忙期と閑散期で時間の使い方が大きく変わります。繁忙期は申請、打ち合わせ、補正対応、納品に追われがちですが、閑散期は「次の仕事を生むための準備」ができる貴重な時期です。

とくに一人行政書士は、目の前の実務だけでなく、ブログ運営、教材づくり、ひな形整備、問い合わせ導線の見直しまで、自分で回していく必要があります。閑散期を単なる“仕事が少ない時期”で終わらせるか、“次の繁忙期を楽にする仕込みの時期”にできるかで、その後の売上と働き方はかなり変わります。

目次

閑散期は「空いた時間」ではなく「仕込み時間」と考える

閑散期に優先したいのは、売上に直結する目先の作業だけではありません。むしろ重要なのは、今後の業務を安定させる土台を整えることです。具体的には、ブログ記事の蓄積、業務フローの見直し、よく使う書式や説明文のテンプレート化、問い合わせ後の提案導線の整備などが中心になります。

たとえば、行政書士ブログで「建設業許可」「内容証明」「契約書作成」「会社設立」などの検索ニーズに応える記事を増やしておけば、繁忙期に新規集客を一から頑張らなくても、過去記事が営業の入口になります。また、メール文面やヒアリングシートを整えておけば、案件ごとの対応時間も短くできます。

つまり閑散期は、売上が止まる時期ではなく、売上の出方を安定させる時期です。「今日は案件が少ないから何をしよう」ではなく、「今日は仕組みを1つ前に進める日」と決めるほうが、精神的にも業務的にもぶれにくくなります。

閑散期におすすめの1日の仕事スケジュール例

閑散期は、細かい雑務だけで1日を終わらせないことが大切です。午前中の集中しやすい時間帯に「考える仕事」を置き、午後に「整理する仕事」「軽めの対応」を回すと効率が上がりやすくなります。

モデルスケジュール

7:30〜8:00
メール確認、当日の予定整理、前日のメモ見返し

8:00〜10:00
ブログ執筆または記事構成づくり
※新規記事を1本書く日と、過去記事をリライトする日を分けると進めやすいです。

10:00〜10:30
休憩、移動、軽い事務処理

10:30〜12:00
教材・チェックリスト・業務ひな形の整備
※ヒアリングシート、必要書類一覧、見積説明文、受任後案内など

13:00〜14:00
問い合わせ返信、既存顧客フォロー、紹介先への連絡

14:00〜15:30
NotionやExcelで案件管理、業務手順の整理、進行中案件の見える化

15:30〜16:00
休憩、進捗確認、翌日の優先順位見直し

16:00〜17:30
ブログの仕上げ、内部リンク追加、CTA(問い合わせ導線)の調整、SNSやサイト更新

17:30〜18:00
明日の予定確定、作業ログ記録、机上整理

このように、午前は「売上の種を作る仕事」、午後は「事務所運営を安定させる仕事」に振り分けると、閑散期でも1日がだれにくくなります。特に一人事務所では、午前の2時間を守れるかどうかで、ブログ・教材・仕組み化の進み方に大きな差が出ます。

時間設計の考え方に

案件管理やテンプレ整理に

健康管理・睡眠サポート・ライフスタイル記録など

閑散期に進めたい3つの仕込み仕事

閑散期にやるべき仕事は多く見えますが、実際には「ブログ」「教材・ひな形」「仕組み化」の3つに整理すると考えやすくなります。

1. ブログ

ブログは、単なる集客記事ではなく、見込み客との事前面談の役割を持ちます。
たとえば「建設業許可の要件」「契約書を作るときの注意点」「内容証明が有効な場面」などを丁寧に書いておけば、問い合わせ前の段階で一定の理解を持った読者が来てくれるため、面談の質も上がります。

2. 教材・ひな形

記事で説明した内容を、チェックリストやヒアリングシート、説明用PDF、定型メールに落とし込むと、実務の再現性が上がります。自分しか分からない進め方を減らしていくことが、一人行政書士の負担軽減につながります。

3. 仕組み化

問い合わせから受任、着手、進行、納品、請求までの流れを見直し、「毎回同じ説明をしている部分」「毎回同じ確認漏れが起きる部分」を洗い出します。ここを直すと、繁忙期でも業務が詰まりにくくなります。

閑散期に理想的なのは、1日で全部やることではありません。
「月曜はブログ」「火曜はひな形」「水曜は仕組み化」といったように、テーマを分けて進めるほうが続きます。大切なのは、完璧に作り込むことより、事務所の中に“再利用できる資産”を増やしていくことです。

インデックス減少が気になるときほど、「量」より「質」を見直す

行政書士ブログを続けていると、「記事数は増やしているのに伸びない」「インデックスが減って不安」という時期があります。ですが、その原因をすぐに技術的エラーだけで考えるのは早計です。大切なのは、その記事が本当に読者の疑問に答えているか、実務経験や根拠が伝わっているか、読後に行動できる内容になっているか、という点です。

Googleは、人の役に立つ信頼できる情報を重視し、検索順位のためだけに作った大量記事や、他サイトの要約中心で独自価値の薄い記事、中身をほとんど変えず更新日だけ新しく見せる運用を勧めていません。また、評価の視点として「誰が書いたか」「どう作られたか」「なぜその記事を書くのか」を明確にする考え方も示しています。実務ブログなら、行政書士としての経験、相談現場で多い論点、手続の注意点、依頼者がつまずきやすい点まで書いてこそ、質の高いコンテンツになります。

つまり、閑散期にやるべきなのは、記事数のノルマ化ではありません。
「この1本で読者の疑問は解消するか」
「この記事は自分の実務経験が出ているか」
「読み終えた人が次に何をすればよいか分かるか」
この3点を満たす記事を積み重ねることです。インデックス減少への不安があるときほど、更新頻度よりも、内容の厚み、専門性、信頼感を見直すほうが、長い目では成果につながります。


まとめ

一人行政書士の閑散期は、売上が止まる時期ではありません。
ブログを書き、教材を作り、仕組みを整え、次の繁忙期に備えるための重要な準備期間です。

目の前の案件が少ない日にこそ、
・将来の問い合わせを増やす記事
・将来の説明を楽にする教材
・将来の負担を減らす仕組み
を積み上げていくことで、事務所運営は少しずつ安定します。

忙しい時期に回らなくなる原因は、能力不足ではなく、準備不足であることも少なくありません。だからこそ閑散期は、自分を責める時期ではなく、未来の自分を助ける時期として使うのがおすすめです。

行政書士ツールラボ

閑散期は不安になりやすい時期ですが、ここで整えた記事・ひな形・導線は、繁忙期の自分を確実に助けます。焦って量産せず、役立つ一本を丁寧に積み重ねていきましょう。

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この記事を書いた人

地方在住の行政書士。令和4年の開業以来、事業者・不動産関連の許可申請を中心に、年間150件以上の案件に対応。ひとり事務所ながら、スピードと信頼性を両立した実務力で、地域の信頼を獲得。
「行政書士|ツールラボ」監修

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