行政書士のためのドキュメントスキャナー比較|ScanSnap・Brother・EPSON【2025年版】

目次

この記事でわかること

  • 行政書士の業務や事務作業に役立つスキャナーの選び方(速度・ADF容量・対応サイズ)
  • 日本語OCR(検索可能PDF)の使い方と縦書き文書の注意点
  • 重送(ダブルフィード)対策・消耗品交換の目安
  • Dropbox/Google Drive/OneDriveなど主要クラウドサービスとの連携方法

結論(すぐ知りたい方へ)

迷ったらこれ → ScanSnap iX2500

  • 45 ppm/90 ipm の高速スキャン(カラー・両面対応)
  • ADF(自動給紙装置)容量 100 枚
  • 超音波重送検知機能を搭載し、重送トラブルを防止
  • ScanSnap Cloud によるクラウド直送 対応で、PCなしでも Dropbox / Google Drive / OneDrive などへ直送可能
  • Wi-Fi(2.4GHz / 5GHz)+USB-C 対応により、設置・運用が自由自在
  • タッチスクリーン搭載で直観的に操作可能

大量スキャンが必要なら → Brother ADS-4900W

  • 60ppm、100枚ADF搭載
  • 最大約5m(197インチ)の長尺対応
  • 業務向けドライバー完備で大量書類に強い

比較表(主要モデル)

メーカー / 型番価格帯目安速度(A4)ADF容量両面対応原稿重送対策クラウド連携
ScanSnap iX2500中位45ppm100枚名刺・カード・封筒・長尺対応超音波ScanSnap Cloud(Dropbox等)
ScanSnap iX1400下位〜中位40ppm50枚名刺・カード/長尺記載なしUSB接続+PC経由
Brother ADS-4700W中位40ppm80枚名刺・レシート・197″マルチフィードWeb Connect(Google Drive等)
Brother ADS-4900W上位60ppm100枚名刺・レシート・197″マルチフィードWeb Connect
EPSON DS-900WN上位70ppm100枚名刺・カード・封筒・長尺対応超音波PCレス直送(Dropbox等)
EPSON DS-C480W下位〜中位30ppm20枚名刺・カード・封筒超音波PCレス直送(Dropbox等)

※最新情報はメーカーホームページでご確認ください。

OCRと日本語縦書きの注意点

  • 各社ソフトは検索可能PDFに対応
  • 言語設定を必ず「日本語」に変更すること
  • 解像度は 200〜300dpi推奨
  • 縦書きは横書きより誤認識が起きやすい → 重要文書はAdobe Acrobatなどで再OCR・確認が安心

給紙・メンテナンスと消耗品交換サイクル

重送検知(ダブルフィード)

  • ScanSnap iX2500:超音波センサーで重送検知
  • EPSON DS-900WN/DS-C480W:超音波センサーで重送検知
  • Brother ADS-4700W/4900W:マルチフィードセンサー

交換サイクル(公式目安)

  • ScanSnap iX2500/iX1400:ローラー一式 20万枚 or 1年
  • Brother ADS-4700系:約10万枚
  • Brother ADS-4900W:約20万枚
  • EPSON DS-900WN/DS-C480W:約20万回サイクル

クラウド連携の実務ポイント

  • ScanSnap iX2500:PC不要でScanSnap Cloudに直送
  • Brother ADS-4700W/4900W:本体メニューからDropbox/Google Drive等に送信
  • EPSON DS-900WN/DS-C480W:PCレスで直接クラウド送信

共用フォルダを固定化
プロファイル名に「案件名+送信先」を付ける(例:案件A_領収書→Dropbox/経理/2025/09)

どのスキャナーを選ぶべきか?

  • 通常事務(〜数千枚/月) → ScanSnap iX2500(バランス型)
  • 申請書・図面など大量処理 → Brother ADS-4900W(大容量ADF+高速)
  • 大量事務(数千枚~/月) → EPSON DS-900WN(高速・高耐久)

よくある質問(FAQ)

iX2500とiX1400の違いは?

最大の違いは「Wi-Fiとクラウド直送対応」。
・iX2500:無線接続+ScanSnap Cloud対応
・iX1400:USB接続が中心(PC必須)


電子申請が増えているとはいえ、紙の申請業務はまだ多く残ります。
私自身も業務量に対応できず、プリンタやスキャナを買い換えた経験があります。そのときに実感したのは、「重送検知 × 大容量ADF × クラウド直送」こそが最大の時短効果だということです。

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この記事を書いた人

地方在住の行政書士。令和4年の開業以来、事業者・不動産関連の許可申請を中心に、年間150件以上の案件に対応。ひとり事務所ながら、スピードと信頼性を両立した実務力で、地域の信頼を獲得。
「行政書士|ツールラボ」監修

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