行政書士事務所のマニュアルをNotionで一元管理する方法|新人・家族スタッフとも共有できるページ設計

「手順はWord」「チェックは紙」「ひな型はフォルダの奥」—この状態だと、探す時間ミスが増え、担当者が変わると業務が止まりがちです。
そこでおすすめなのが、Notionで事務所マニュアル・テンプレ・フローを一元化すること。検索・更新・共有が揃い、新人や家族スタッフでも迷わない仕組みにできます。

結 論

Notionは“業務の地図”を1か所に集め、属人化を減らすのに強い。


目次

Notion一元管理が効く理由(行政書士事務所の現実に合う)

行政書士事務所のマニュアル整備で困りやすいのは、次の3つです。

  • 最新版が分からない(AさんPCのフォルダが最新…など)
  • 探せない(案件フォルダと手順書が別、口頭伝承が多い)
  • 引き継ぎが難しい(新人・家族スタッフが「何を見ればいいか分からない」)

Notionに集約すると、次が一気に改善します。

  • 検索で出る:手順・注意点・必要書類・提出先・テンプレまで“横断検索”
  • 更新が回る:ページごとに見直し日を持てる(「いつ誰が更新したか」を残せる)
  • 共有が楽:ページ単位で権限設定でき、スタッフに「見てほしい場所だけ」渡せる
  • チェックが標準化:チェックリストがそのまま運用になる(抜け漏れが減る)

“一元化の目的”は、きれいな資料作りではなく「探す時間とミスを減らすこと」です。


迷わないNotionページ構成

まずは「トップ(入口)」を決めます。
おすすめは “事務所マニュアルHub” を1ページ作って、全員がそこから入る形です。

ページ構成(例)
Step1:事務所マニュアルHub(トップ)
Step2:DB(データベース)で管理
Step3:各DBにテンプレ(雛形)を用意

事務所マニュアルHub(トップ)に置くもの

今日見る場所(新人・家族スタッフ向け導線)管理者向け
「よく使う手順トップ10」
「提出前チェック(共通)」
「困ったとき(FAQ)」
「更新待ち(レビュー待ち)」
「今月見直すページ」

まず作るDBは3つで十分

  1. 手順DB(業務フロー)
  2. テンプレDB(ひな型・文例)
  3. チェックDB(チェックリスト)
手順DB(業務フロー)おすすめプロパティ
  • ステータス:下書き/運用中/要見直し
  • カテゴリ:例)農地、建設・開発、産廃、相続…(事務所の主力に合わせる)
  • 対象者:新人/全員/管理者のみ
  • 入口(トリガー):電話/問い合わせフォーム/紹介/役所相談 など
  • 必要書類(要約):箇条書きでOK(詳細は子ページ)
  • 提出先・提出方法:窓口/郵送/電子
  • 期限・注意:法定期限・実務の締切・よくある差戻し
  • 更新日/次回見直し日/作成者
テンプレDB(ひな型)おすすめプロパティ
  • 種別:委任状/依頼文/案内文/申立書関連/社内文書…
  • 使用場面:初回連絡/不足書類依頼/納品案内/請求案内…
  • 変数(差し込み項目):【氏名】【住所】【案件名】など(コピペ事故防止)
  • 関連手順:手順DBとリンク(どの手順で使うテンプレか分かる)
チェックDB(チェックリスト)おすすめプロパティ
  • タイミング:受任時/提出前/納品前/入金確認…
  • 対象:業務カテゴリ
  • 重要度:必須/推奨
  • 関連テンプレ:テンプレDBとリンク

共有運用のルール

仕組みは「作る」より「回す」が難しいので、最初にルールを決めます。

ルール
権限は“役割”で分ける(情報の出し過ぎを防ぐ)
  • 新人・家族スタッフ:閲覧中心(必要箇所だけ編集可)
  • 管理者:手順・テンプレの編集、承認

「編集してよいページ」「編集禁止(固定)ページ」「個人情報の扱い(原則Notionに載せない/最小限にする)」など。

ルール
更新フローを“短く”固定する
  1. 下書き(気づいた人がメモ)
  2. レビュー(管理者が確認)
  3. 運用中(全員が使う最新版)
ルール
テンプレは“コピーして使う”方式にする

テンプレ本文は固定し、使うときは「複製→編集」。
こうすると、元のひな型が壊れません。

行政書士ツールラボ

テンプレを直接書き換えると、次の案件で事故るので“複製運用”にしましょう。

ルール
個人情報・依頼者情報は“載せない前提”で設計

Notionは便利ですが、まずは 手順・チェック・ひな型 に集中するのが安全です。
顧客の詳細情報を扱う場合は、アクセス権限や運用ルール(持ち出し禁止、二段階認証など)を整え、必要最小限に絞ってください。

最短導入手順(今日からできる)+おすすめ書籍+関連記事

「完璧に作ってから運用」ではなく、運用しながら整える方が続きます。

  • Step1:Hub(トップ)を1ページ作る
  • Step2:DBを3つ作る(手順/テンプレ/チェック)
  • Step3:まずは“頻出5業務”だけ登録(全部はやらない)
  • Step4:新人向けの導線(トップ10・FAQ)を置く
  • Step5:月1回だけ見直す(次回見直し日プロパティで回す)

よくある質問

最初から細かく分類した方がいい?

最初は大雑把でOK。カテゴリは後から育てた方が早いです。

ページが増えて迷子になる

入口(Hub)を固定し、検索より先に「導線」を作るのがコツです。

テンプレが古くなる

「次回見直し日」を必須にして、月1レビューだけ回しましょう。

Notionを体系的に学ぶなら、まずは「用語」「考え方」「実例」を一冊で掴むのが近道です。

Notionの機能を広く理解したい人向け

DB設計や運用イメージを掴みたい人向け

書籍は“機能の説明”より、運用の型(ページ設計・DB設計)を真似する目的で読むと効果が出ます。


行政書士ツールラボ

Notionは「覚える」より「型を作る」ことが大切です。小さく始めて、使いながら整えるのがいちばん続きます。

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この記事を書いた人

地方在住の行政書士。令和4年の開業以来、事業者・不動産関連の許可申請を中心に、年間150件以上の案件に対応。ひとり事務所ながら、スピードと信頼性を両立した実務力で、地域の信頼を獲得。
「行政書士|ツールラボ」監修

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