Misoca(弥生株式会社)導入手順(初期設定 → 請求運用)

目次

0. アカウント作成・ログイン

  • Misocaにサインアップ → ログイン

1. 事業者情報を登録(屋号・住所・登録番号・振込先)

  • [設定]→[自社情報]
    • 屋号/住所/TEL/メール
    • 適格請求書発行事業者の登録番号(Tで始まる番号)を入力
    • 口座(銀行名・支店・科目・番号)を入金先として登録
    • 保存
      合格ライン:請求書の“自社欄”に自社名・登録番号が自動印字されること。

登録番号は国税庁データベースと一致している必要があります(デジタルインボイス設定時)。

2. テンプレ・ロゴ・印影・書式

  • [設定]→(デザイン/テンプレート関連)
    • 請求書テンプレートを選択(14種類)
    • ロゴ画像/印影画像をアップロード(任意)
    • 文書番号ルール(例:INV-{year}{seq4})を設定
      合格ライン:プレビューで登録番号+ロゴ/印影が所定位置に表示。
  • 設定詳細の確認はこちらより【Misoca】

3. 品目登録(税区分つき)

  • [設定]→[品目管理]
    • 例:「相談料 60分」「着手金(案件名)」「成功報酬(許可取得)」
    • 税区分(10%/非課税/対象外 等)を品目ごとに設定
      合格ライン:請求作成で品目を選ぶだけで金額・税区分が入る。

消費税率の経過(8%/10%)が混ざる案件は、品目の税区分を明細ごとに調整。

4. 取引先登録

  • [取引先]→[新規]で、社名・担当・メール・郵送先を登録
  • デジタルインボイスを使う場合はPeppol IDも入力(任意)。
  • Misocaサポート情報はこちら

5. 見積 → 請求への“変換”運用

A. 見積作成

  • [見積書]→[新しく作る]
    • 取引先/件名/見積日
    • 明細(品目・数量・単価・税区分)
    • 保存

B. 見積から請求に変換

6. メール送付(開封ログ/送付履歴)

  • 請求書の詳細 → [メールで送信]
    • 件名・本文テンプレを確認/送信
  • 開封状況の確認
    • 請求一覧のアイコン、または詳細の**[メール送信]欄開封済/送信済**を確認
  • 履歴タブで送付履歴・操作履歴を確認
    合格ライン:送信後に開封アイコン履歴で状態が追える。
  • Misocaサポート情報はこちら

7. 回収・入金管理(方法を選ぶ)

Misoca本体は“銀行APIでの明細自動取込”機能を持ちません。
入金消込を自動化したい場合は、以下のいずれかを選びます。

方法① 口座振替サービスを使う(自動回収)

  • 定期請求などで口座振替を設定すると、指定日に自動引落→入金
  • 継続率・入金率の向上、手数料は件数課金(GMO-PGが決済代行)
    用途:月額顧問料など定期回収。
  • Misocaの口座振替サービス

方法② 仮想口座で自動照合(入金消込の自動化)

  • 「Misocaペイメント銀行振込(仮想口座方式)」(ペイジェントの「消込エクスプレス」と連携)
  • 取引先ごとに仮想口座を割当→入金=請求書に自動マッチング
    注意:別料金の付加サービス。最新の提供状況は要確認。

方法③ 会計ソフト側で銀行連携→消込

  • 弥生会計の「スマート取引取込」等で銀行明細をAPI取込後
    Misocaの請求データと会計側で突合/消込
    用途:会計まで一元で回したい場合。

未入金の見える化(標準機能)

8. 定期請求(顧問料など)

  • [請求書]→「自動作成予約」
    • 毎月●日、金額固定、件名テンプレ({year}{month}置換)
  • スポット分は個別に作成し、同日に送付で混乱防止
    チェックポイント:月例請求が手動ゼロで出る。

9. 会計連携

  • 弥生(会計)へ仕訳CSV/APIで連携し、税区分付きで取り込み
  • 取引先・勘定科目のマスタは会計側と揃える(名寄せ)
    合格ライン:売掛の発生・回収が会計に自動反映

つまずき防止のチェックリスト(導入完了の目安)

  • 自社情報:登録番号・入金口座が印字される(テストPDFで確認)
  • テンプレ:自社ロゴ/印影・番号ルールが反映される
  • 品目:主要3~7品目+税区分が事前登録済み(作成時に選ぶだけ)
  • 変換運用:見積→請求はワンクリック複製、期限・振込先が自動セット
  • 送付:メール送付→開封マーク履歴で状態が追える
  • 回収:①口座振替/②仮想口座(自動照合)/③会計側API のどれで運用するか決定
  • 未入金見える化:未入金が赤表示・入金予定はカレンダー連携

よくある質問(導入時)

銀行の“API連携”で自動入金消込は、Misoca単体でできますか?

Misoca単体には銀行明細のAPI取込はありません。
自動化したい場合は、口座振替や仮想口座(消込エクスプレス連携)を使うか、弥生会計側で銀行連携→消込の運用にします。

自動督促メールは出せますか?

自動督促メールは出せますか?
A. 公式には未入金の強調表示・カレンダー連携・開封確認が中心です。自動督促は運用で(テンプレ再送)設計するのが無難です。

“見積→請求”はコピー前提。商品名と税区分だけ最初に整えれば実務が一気に軽くなります
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この記事を書いた人

地方在住の行政書士として、事業者や不動産関連の許可申請を主軸に活動。3年間でサラリーマン時代の年収を3倍にまで引き上げることに成功。
「行政書士|ツールラボ」管理・運営。

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