よくある失敗10選|入金消込が回らない原因と対処

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失敗例と対策

口座連携していない → まずAPI連携し、対象口座を限定

なぜ問題? 手入力ミス/取込漏れ/消込遅れが起きやすい。

  • 請求/会計ツールでAPI連携を有効化。
  • 連携は業務用の入金口座だけに絞る(私用口座は連携しない)。
  • 連携エラー通知(メール/アプリ)をON。

運用のコツ 毎朝「同期OK・前日入金n件」のダッシュボードを確認→消込。

品目名がバラバラ → 「相談料」「書類作成」「成功報酬」等に統一

なぜ問題? 同じサービスでも名称が違うと、見積→請求の変換や集計で齟齬。

  • 品目マスタを3~7個に絞って定義(名称・単価・説明文・税区分)。
    • 相談料(30分/60分)
    • 書類作成(例:建設業許可 一式/農地転用 一式)
    • 成功報酬(許可・認可・成果到達時)

運用のコツ 見積も必ずマスタ品目から選ぶ。自由入力は備考欄に寄せる。

税区分が混在 → 事前に品目単位で固定

なぜ問題? 同じ品目で課税/非課税が混在すると消費税計算が崩れる。

  • マスタに既定の税区分を設定(通常は課税10%)。
  • 非課税/対象外は別品目として分離(例:印紙代は非課税、実費は対象外など)。

運用のコツ 例外変更をしたら理由を備考に残す(監査・説明用)。

期限未設定 → 支払期限必須、未入金アラートON

なぜ問題? 期限が無い請求は後回しにされやすい。

  • 請求書テンプレの支払期限を必須(例:当月末/翌月末)。
  • 期限3日前・当日・超過3日で自動リマインド

運用のコツ(督促文例)

  • 1通目:「件名:ご請求書のご確認(◯◯事務所/◯月分)」
  • 2通目:件名に【再送】と金額・期限日を追記。本文は短く、支払方法を明記。

見積→請求の変換漏れ → 変換ワークフローを固定

なぜ問題? 受注後に請求化し忘れて売上取り逃し。

  • ステータスを見積→承認→請求→入金の4段で固定。
  • 受注チェック時に「見積→請求へ変換」を必須タスク化。

運用のコツ 週1回、見積の「承認済・未請求」フィルタで棚卸し。

メール送付ログ未確認 → 未開封は件名変更→再送

なぜ問題? 迷惑メール行きや開封漏れで入金遅延。

  • 送付後は開封ログまたは到達可否を確認(できない場合は電話で到達確認)。
  • 未開封は件名を変えて再送(例:「PDF添付:ご請求書◯◯様」)。

運用のコツ PDF名は「YYYYMMDD_請求_顧客名_番号.pdf」で統一。

分割入金の処理迷子 → メモに回数・日付・金額を付記

なぜ問題? 消込が合わず残高が見えにくい。

  • 請求1件に対し部分入金で消込。備考に「1/3 9/10 ¥100,000」「2/3 9/25 ¥100,000」のように記録。
  • 次回入金予定をタスク化/カレンダー登録

運用のコツ 契約・見積に分割回数・期日・金額を明記しておく。

振込手数料差引き → 勘定科目ルール化

なぜ問題? 入金額が請求額より数百円少ないと、差額の扱いがバラつく。

  • 差額が−¥110/¥220/¥330等の既定パターンなら、自動仕訳で支払手数料へ振替。
  • 約款に「振込手数料はご負担ください」を明記(合意が取れない先は請求額に上乗せ)。

運用のコツ 「入金額≠請求額」のフラグを日次で確認→仕訳ルール適用。

権限が緩い → 承認フロー/担当者権限を設定

なぜ問題? 請求金額・宛先ミス、誤送信のリスク。

  • 役割を作成者(Maker)/承認者(Checker)で分離。
  • 金額閾値(例:税抜30万円超は所長承認)を設定。
  • アカウントは2段階認証ログ監査を有効化。

運用のコツ 送付前チェックリスト:宛先/金額/期日/PDF添付/件名。

バックアップ不在 → PDFのクラウド二重保存

なぜ問題? 誤削除・障害・監査対応で困る。

  • 請求書PDFを自動でクラウド保存+別クラウドへ二重化
  • フォルダ規約:年/顧客/案件、ファイル名は「YYYYMMDD_請求_顧客名_番号.pdf」

運用のコツ 月次でインボイス番号連番の欠番確認+バックアップ検証。

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この記事を書いた人

地方在住の行政書士として、事業者や不動産関連の許可申請を主軸に活動。3年間でサラリーマン時代の年収を3倍にまで引き上げることに成功。
「行政書士|ツールラボ」管理・運営。

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