予約・カレンダー共有の比較:面談フォーム×Zoom自動発行×リマインド

行政書士事務所でよくあるのが、「顧客台帳(スプレッドシート)」と「会計ソフト」へ同じ内容を二重入力しているパターンです。
本記事では、見積書 → 請求書 → 入金消込 → 領収書発行をテンプレートと番号ルールで標準化し、CSV連携やノーコード自動化ツール(Zapier/Make的なワークフロー)の考え方で“一筆書き運用”にするための設計を解説します。

目次

なぜ二重入力が発生するのか?フローを分解して見える化する

行政書士の請求フローを分解すると、だいたい次のようになります。

  1. 見積書を作成してPDF送付
  2. 受任・金額確定後に請求書を作成
  3. 振込や入金を銀行口座で確認
  4. 顧客台帳に入金状況をメモ
  5. 会計ソフトにも売上として登録
  6. 必要に応じて領収書を発行・送付

このとき、

  • 顧客台帳:スプレッドシートや自作台帳
  • 会計:市販の会計ソフト
  • 見積・請求:Word/Excel/PDFテンプレ

…と、ツールがバラバラだと、同じ金額・同じ顧客名を何度も打ち直すことになります。

二重入力が起きる典型パターン
  • 見積書:Excelで作成
  • 請求書:別テンプレで作成
  • 入金:Excel台帳にチェック
  • 会計ソフト:別途仕訳入力

対策の方向性はシンプルで、
「見積番号=請求番号=台帳のキー」になるように設計し、
一つのデータを元に下流の帳票を自動生成することです。


テンプレ+番号ルールで“ひとつの案件ID”に束ねる

まずはテンプレートと番号ルールを整えるだけで、手入力の手間がかなり減ります。

案件ID(キー)のルールを決める

例:YYYY-分野コード-連番

  • 2025-BK-001(BK=建設業許可)
  • 2025-AG-003(AG=相続・遺言)

この案件IDをすべての帳票に共通して使うのがポイントです。

帳票記載するID例
見積書番号2025-BK-001-Q(Q=Quote)
請求書番号2025-BK-001-I(I=Invoice)
領収書番号2025-BK-001-R(R=Receipt)
顧客台帳の案件ID2025-BK-001

こうしておけば、
どの帳票からでも「案件ID」で紐づけて追いかけられます。

テンプレートの必須項目を統一する

見積書・請求書・領収書で、以下の項目名を揃えておくと、
CSV変換や会計連携がしやすくなります。

  • 案件ID
  • 顧客名
  • 顧客コード(任意)
  • 発行日
  • 金額(税込・税抜)
  • 支払期日
  • 支払方法(銀行振込/現金など)

Excel/スプレッドシートで「見積・請求・領収」を1シートにまとめる
種別(見積/請求/領収)は列で管理し、フィルタで絞り込み


CSV連携とノーコード自動化ツールの考え方

ここからが“二重入力を断つ”本題です。
CSV連携とノーコード自動化ツール的な発想を取り入れます。

基本のデータフロー(イメージ)

  1. 見積・請求台帳(スプレッドシート)をマスタにする
  2. 台帳からCSV出力
  3. 会計ソフト・売上管理システムにCSVインポート
  4. 銀行の入出金データ(CSV)と突合して入金消込
  5. 必要に応じて領収書PDFを自動生成

ノーコード自動化ツール的ワークフロー(Zapier/Make的な考え方)

具体的なサービス名にこだわらず、考え方としては:

  • トリガー(きっかけ)
     例:スプレッドシートに新しい「請求」行が追加された
  • アクション(自動実行)
     例:
     ・その内容を基に請求書PDFを生成
     ・会計システム用CSVに自動で追記
     ・顧客に「請求書発行のお知らせ」メール下書きを作成

といった処理を、
ドラッグ&ドロップでつなぐノーコード自動化ツール」で組み立てるイメージです。

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行政書士

どちらも一般的な業務自動化の考え方を学ぶのに向いていて、
特定業種に依存しない内容なので、行政書士にも応用しやすいです。


入金消込と証憑管理:紙とデジタルを“セット”で考える

自動化しても、最後は「入金されたかどうか」の確認と、
証憑(領収書・通帳コピーなど)の保管が必要です。

入金消込のシンプルな運用例

ステップ内容
① 銀行明細をCSVでダウンロードネットバンキングから月次または週次で取得
② 見積・請求台帳と照合案件ID・金額でVLOOKUP/フィルタ照合
③ 入金済フラグを更新「入金日」列に日付を入れるだけ
④ 会計ソフトに反映①のCSVを会計ソフトにインポート

台帳と会計で同じCSVを使い回せば二重入力は発生しません。

領収書・証憑の保管ツール

紙とデジタルをセットで管理するために、
物理保管用+デジタル保管用の両方を整えるとミスが減ります。

紙で保管
領収書や明細書を年度別・月別で整理しやすいフ
コクヨ 領収書&明細ファイルα A4 ラ-NF500T

デジタル保管
請求書PDFや領収書PDFのバックアップ保存に。
外付けSSD(例:エレコム/サンディスク等の1TBクラス)

・「案件ID」でフォルダを分けると、後から探しやすい
・紙の領収書にも、プリンタで印刷した案件IDラベルを貼っておくと台帳と紐づく


まとめ|“一筆書き”にできれば経理はぐっと楽になる

見積→請求→入金→会計→領収書をバラバラのツールで管理するから二重入力が増えます。

案件IDを起点にテンプレと番号ルールを揃え、
CSV連携とノーコード的ワークフローで「一筆書き」にする
ことで、

  • 請求漏れのリスク低減
  • 入金確認の時間短縮
  • 会計入力の手間削減

といった効果が期待できます。

今日からできる3ステップ
  • 案件ID(見積・請求・領収共通)のルールを決める
  • 見積・請求テンプレの列名を統一する
  • CSV出力→会計ソフト取込の流れを1回テストする
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この記事を書いた人

地方在住の行政書士。令和4年の開業以来、事業者・不動産関連の許可申請を中心に、年間150件以上の案件に対応。ひとり事務所ながら、スピードと信頼性を両立した実務力で、地域の信頼を獲得。
「行政書士|ツールラボ」監修

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