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目次
失敗例と対策
①口座連携していない → まずAPI連携し、対象口座を限定
なぜ問題? 手入力ミス/取込漏れ/消込遅れが起きやすい。
- 請求/会計ツールでAPI連携を有効化。
- 連携は業務用の入金口座だけに絞る(私用口座は連携しない)。
- 連携エラー通知(メール/アプリ)をON。
運用のコツ 毎朝「同期OK・前日入金n件」のダッシュボードを確認→消込。
②品目名がバラバラ → 「相談料」「書類作成」「成功報酬」等に統一
なぜ問題? 同じサービスでも名称が違うと、見積→請求の変換や集計で齟齬。
- 品目マスタを3~7個に絞って定義(名称・単価・説明文・税区分)。
- 相談料(30分/60分)
- 書類作成(例:建設業許可 一式/農地転用 一式)
- 成功報酬(許可・認可・成果到達時)
運用のコツ 見積も必ずマスタ品目から選ぶ。自由入力は備考欄に寄せる。
③ 税区分が混在 → 事前に品目単位で固定
なぜ問題? 同じ品目で課税/非課税が混在すると消費税計算が崩れる。
- マスタに既定の税区分を設定(通常は課税10%)。
- 非課税/対象外は別品目として分離(例:印紙代は非課税、実費は対象外など)。
運用のコツ 例外変更をしたら理由を備考に残す(監査・説明用)。
④ 期限未設定 → 支払期限必須、未入金アラートON
なぜ問題? 期限が無い請求は後回しにされやすい。
- 請求書テンプレの支払期限を必須(例:当月末/翌月末)。
- 期限3日前・当日・超過3日で自動リマインド。
運用のコツ(督促文例)
- 1通目:「件名:ご請求書のご確認(◯◯事務所/◯月分)」
- 2通目:件名に【再送】と金額・期限日を追記。本文は短く、支払方法を明記。
⑤ 見積→請求の変換漏れ → 変換ワークフローを固定
なぜ問題? 受注後に請求化し忘れて売上取り逃し。
- ステータスを見積→承認→請求→入金の4段で固定。
- 受注チェック時に「見積→請求へ変換」を必須タスク化。
運用のコツ 週1回、見積の「承認済・未請求」フィルタで棚卸し。
⑥メール送付ログ未確認 → 未開封は件名変更→再送
なぜ問題? 迷惑メール行きや開封漏れで入金遅延。
- 送付後は開封ログまたは到達可否を確認(できない場合は電話で到達確認)。
- 未開封は件名を変えて再送(例:「PDF添付:ご請求書◯◯様」)。
運用のコツ PDF名は「YYYYMMDD_請求_顧客名_番号.pdf」で統一。
⑦ 分割入金の処理迷子 → メモに回数・日付・金額を付記
なぜ問題? 消込が合わず残高が見えにくい。
- 請求1件に対し部分入金で消込。備考に「1/3 9/10 ¥100,000」「2/3 9/25 ¥100,000」のように記録。
- 次回入金予定をタスク化/カレンダー登録。
運用のコツ 契約・見積に分割回数・期日・金額を明記しておく。
⑧振込手数料差引き → 勘定科目ルール化
なぜ問題? 入金額が請求額より数百円少ないと、差額の扱いがバラつく。
- 差額が−¥110/¥220/¥330等の既定パターンなら、自動仕訳で支払手数料へ振替。
- 約款に「振込手数料はご負担ください」を明記(合意が取れない先は請求額に上乗せ)。
運用のコツ 「入金額≠請求額」のフラグを日次で確認→仕訳ルール適用。
⑨ 権限が緩い → 承認フロー/担当者権限を設定
なぜ問題? 請求金額・宛先ミス、誤送信のリスク。
- 役割を作成者(Maker)/承認者(Checker)で分離。
- 金額閾値(例:税抜30万円超は所長承認)を設定。
- アカウントは2段階認証・ログ監査を有効化。
運用のコツ 送付前チェックリスト:宛先/金額/期日/PDF添付/件名。
⑩バックアップ不在 → PDFのクラウド二重保存
なぜ問題? 誤削除・障害・監査対応で困る。
- 請求書PDFを自動でクラウド保存+別クラウドへ二重化。
- フォルダ規約:年/顧客/案件、ファイル名は「YYYYMMDD_請求_顧客名_番号.pdf」。
運用のコツ 月次でインボイス番号連番の欠番確認+バックアップ検証。
