行政書士のパッケージ商品設計:スポット業務をセット化して「選ばれやすく」する方法

目次

なぜスポット業務は売りにくい?パッケージ化が効く3つの理由

単発(スポット)業務は、依頼者から見ると「何をどこまでやってくれるのか」「追加費用が出るのか」が見えにくく、比較が起きると“価格”だけで判断されがちです。そこで効くのがパッケージ商品(セット商品)です。

パッケージ化が効く理由

依頼者の「不安」を先回りできる
  • どこまで対応してくれるか(範囲)が明確
  • 料金の見通しが立つ(想定外が減る)
  • 依頼後の流れが見える(初めてでも安心)
こちらの「作業」を標準化できる
  • ヒアリング→資料収集→作成→提出(送付)→フォローを“型”にできる
  • チェックリスト化でき、ミスも減る
  • スタッフ・外注にも引き継ぎやすい
「価値」で説明でき、単価を上げやすい

単発の“作成代行”ではなく、結果に近づくための伴走(判断材料の整理・リスク低減・提出後フォロー)まで含めると、依頼者に伝わる価値が増えます。


パッケージ商品設計の手順(失敗しない作り方)

ここからは、許認可・内容証明・相談など、行政書士のスポット業務をセット商品に設計する具体手順です。

STEP
ターゲットを「状況」で決める(属性より“困りごと”)
  • 会社設立前後で、許認可が必要になった
  • トラブルが起き、内容証明を送りたい
  • 役所手続が多く、何から手を付けるべきか分からない
STEP
「ゴール」を1行で定義する(成果を言い切る)
  • 許認可:「申請が受理され、追加補正に対応できる状態」
  • 内容証明:「相手に伝わる文面で、証拠性を持って発送できる状態」
  • 相談:「やるべき順序と必要書類が整理され、次の一手が決まる状態」
STEP
範囲(スコープ)を固定する:含む/含まないを明記

パッケージは「分かりやすさ」が命です。必ず以下をセットで書きます。
含まれるもの(成果物・回数・期間)
含まれないもの(例:追加申請、訴訟対応、登記、税務など)
追加対応の扱い(必要時は別途見積、など)

STEP
価格は「松竹梅」で設計(比較の軸を“安心”へ)

いきなり高額1本にせず、入門/標準/安心の3段が売りやすいです。

  • 入門:最小構成(依頼の心理ハードルを下げる)
  • 標準:最も売りたい構成(基本はここ)
  • 安心:期限短縮・フォロー厚め(単価を上げる)

すぐ使えるパッケージ例(許認可/内容証明/相談)

「何を組み合わせると売れるか」がイメージできるよう、例を置いておきます。そのままサービスページの骨子にも使えます。

例1:許認可スタートパック(相談+事前確認+申請サポート)

対象:建設業・産廃・古物商など、初めて許可申請をする方
セット内容(例)

  • 事前相談(要件の当てはめ/必要資料の洗い出し)
  • 申請書類の作成・添付書類チェック
  • 提出前の最終確認(形式・整合・不足の確認)
  • 提出後の補正対応(※回数・期限を明記)

価値の伝え方(例)

  • 「役所で止まるポイントを先回りして潰す」
  • 「追加補正のストレスを減らす」

例2:内容証明パック(設計+文案+発送まで)

対象:未払い/契約解除/返金請求など、文面の証拠性が重要な方
セット内容(例)

  • ヒアリング(事実関係・時系列の整理)
  • 文案作成(目的に合わせた構成)
  • 修正対応(※回数を明記)
  • 内容証明の発送手配(必要に応じて送達のオプションも案内)

価値の伝え方(例)

  • 「言い方で損しない(炎上しない)文面設計」
  • 「“証拠として残る形”に整える」

例3:スポット相談パック(60分×2回+実行チェック)

対象:「何からやるべきか」を整理したい経営者・個人事業主
セット内容(例)

  • 現状整理(課題の棚卸し)
  • やることの優先順位と必要書類の提示
  • 実行後チェック(2回目で詰まりを解消)
  • 次に必要なら「許認可/契約書/補助金」へ自然に接続

売れる導線(サービスページ・決済・運用)

パッケージは「作って終わり」ではなく、見せ方買いやすさで成約率が変わります。

サービスページ(LP)に必ず入れる項目

  • 誰のためのパッケージか(対象)
  • 何が得られるか(ゴール)
  • 何をやるか(成果物・範囲)
  • 料金・期間・必要なもの(用意する資料)
  • よくある質問(追加費用・対応外・キャンセル等)

オンラインでパッケージを「買える」形にする

ブログやサービスページからの導線で、「申込み〜決済」まで一気通貫にすると、スポット業務は一段売りやすくなります。

  • BASE:パッケージ(相談枠、書類作成パック)を“商品”として並べやすい
  • 「申込みフォーム」→「決済」→「自動返信」まで整えると、やり取りが減って運用が楽

書籍紹介

パッケージ設計は「値付け」よりも、価値の言語化(受任率)が肝になります。
考え方の補強に、次のような書籍を“参考”として置いておくのも相性が良いです。



行政書士ツールラボ

役立つ道具や本を「参考」として紹介するだけでも、読者の不安が軽くなります。無理な売り込みはせず、必要な方にそっと届く形がいちばんです。

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この記事を書いた人

地方在住の行政書士。令和4年の開業以来、事業者・不動産関連の許可申請を中心に、年間150件以上の案件に対応。ひとり事務所ながら、スピードと信頼性を両立した実務力で、地域の信頼を獲得。
「行政書士|ツールラボ」監修

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